相続対策は慎重に!!
2020.10.12
新型コロナウイルスにより日常生活や経済活動に影響が出て既に半年以上が経過しています。
将来への不安が増す中、多くの会社の業績が悪化し、モノの価値が従来と大きく様変わりしようとしています。
一般に相続対策というと、生前贈与や遺言、賃貸物件経営などが頭に浮かぶと思います。
これらも必要なことですが、まず最初にすべきは財産の棚卸しです。
預貯金や不動産、借入金だけでなく、その財産や債務の後ろにある事情なども含めた現状の把握をしなくては、適切な対策が出来ません。
特に今は新型コロナウイルスの流行によりテナントビルの入居者が減ったため、保証金や賃料を下げざるを得ず、物件の価値が相対的に下がっていくことが予想されます。
またこれに加え人口が減少を続ける中、相続対策として居住用賃貸物件への投資が何年も続いたことで供給過剰状態に陥っており、評価額を下げるという相続対策の役目は果たしたとしても、相続人は価値の下がった不動産を管理をし続ける可能性があるという事を意識しなくてはなりません。
年末にかけてお子様とお話をする機会が出来るでしょうから、相続対策を実行する前に、ご本人の想いや考え方をどのように次代に伝えたいのか、お子様達のお考えはどうなのか、など改めて考えてみてはいかがでしょうか?
スリーウェル経営では簡易相続診断を行っております。
相続対策をする前に、まずは現状の確認をしましょう。