【所長コラム】夜マックの経済学
2018.04.13
夜マックの経済学
夜マックをご存知ですか?
マクドナルドで100円をプラスするとハンバーグが2倍になるというキャンペーン。
早速購入し、検証しました。
出張の帰りに社員M君とドライブスルーで購入。
私はビッグマックを食べたかったが、車なのでてりやきバーガー(320円)にプラス100円で夜マック。
助手席のM君はチーズバーガー(130円)にプラス100円で夜マックを注文。
それは得なのか?
チーズバーガーに夜マックってそれはお得なのか?
私の場合はハンバーグに『照り焼く』という付加価値がついて100円。
片や、チーズバーガーに追加されたのは、ただのハンバーグ。同じ100円なのに。
では、従来のメニューにあるダブルチーズバーガーはなんぼやねん?→320円
ハンバーガー(100円)とチーズバーガー(130円)の差は30円。
ということはチーズ一枚が30円。
ダブルチーズバーガー(320円)とチーズバーガーの夜マック(130円+100円=230円)
この差はチーズ1枚に対してなんと90円の差がある。
夜にダブルチーズバーガー(夜マックなし)を買うのは非常にコスパが悪い。
ダブルチーズバーガーを頼むより、チーズバーガーを夜マックにして
ハンバーグを一個追加するほうが得であるが、根本的に、そこに大きな間違いがある。
100円出せばハンバーガーが1個買える!
そう。チーズバーガーに夜マック100円をプラスしてハンバーグが二枚になって、
ダブルチーズバーガーより得した気分になってはいけない!
100円追加するならハンバーガーを買うほうが、パンが上下二枚多く食べられる。
なんていう検証を、車内で対話しながら楽しく帰りました。
検証結果
★やってはいけない
→チーズバーガーに夜マック(ダブルチーズバーガー単体なんて論外)
☆おすすめ
→ビックマックに夜マック
もともとハンバーグ2枚なので、2倍で4枚になる。追加ハンバーグ1枚あたりは50円となる。
『夜マック。プラス100円でハンバーグが倍。』という響きだけで、
お得そうと思わせて、何でもかんでも+100円やから追加しとこかな。と思わせて客単価を上げる。
なんかキャンペーンしてるから買ってみようかな。と集客する
(今回の我々の購入はまさにその通り。術中にはまっています)
なぜこんなあほな話をたらたらと書いたかというと、次の話に繋がるからです。
紳士服屋さんの2着目半額
よく見かけますよね。
紳士服屋さんの『スーツ二着目半額』
なんで二着目半額で儲かるのか?
これは、同じ人に二着目を半額で売ったとしても、
かかっている固定費(人件費、家賃、広告宣伝費など)は変わらない。
というところがキモです。
全く新たなお客さんを開拓し、新たに1着のスーツを売るために、
広告宣伝費や、スーツの説明をする人件費がかかりますが、
一人の社員の対応で、同じ場所で、同じ時間に、一つの広告手法で、
二着目が簡単に売れる。
これは固定費を回収できて、損益分岐点以上の売上が見込める場合ではないと、
期待する効果が見込めないので注意が必要です。
『プラス100円でハンバーグが倍!』
『二着目半額!』
ポップなキャッチコピーで、行ってみよかな?と思わせる広告手法は、非常に勉強になります。
社内の会議手法を少しご紹介
税理士業界の繁忙期と呼ばれる個人の確定申告期限(3月15日)を終えました。
3月30日に社内で『確定申告を振り返る会~お客様も満足!効率も良い!品質もアップ!来年そんな確定申告にするための反省会』を行いました。
会議の流れは
1 全体の状況
2 個人の振り返り
3 グループワーク
4 まとめ
会議のルールは
・拍手
・ミスの振り返りが重要
・具体的に考える
・振り返りはあと
以下の項目を事前にアンケートを取りまとめ、各担当者から振り返りの報告を行いました。
・今年の確定申告でよかった点
・今年の確定申告でうまくいかなかった点
・確定申告の前にやっておくべき点
・事務所業務の改善点
次に、事務所全体の効率化に向けて、業務の流れごとにチーム分けをし、
グループワークを行い、各グループからの発表がありました。
少人数のグループで対話(ダイアログ)することで、
より多くの気づき、コミュニケーションが得られました。
チーズバーガーはお得なのか?などといった、しょうもない話題から、
今後の方針を示していく重要な社内会議まで、対話やコミュニケーションをより一層重視していきたく思います
スリーウェル経営では、税金や会計だけではなく、
会議の効率化・手法などについてもノウハウを提供できるよう、社員が外部に研修に行っています。
私の参加している経営者の勉強会の会議などから得たノウハウなども、
今後皆様のお役に立てるように情報提供していければと思います。
業務改善や効率化、お困りごと、何ごとでもご相談いただけたらと思います。
よろしくお願いします。
代表税理士 酒井敏行