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ものづくり補助金 公募開始 4月まで!

2018.03.14


ものづくり補助金

スリーウェル経営 経営支援部の酒井秀彰です。

先日よりご案内しておりましたものづくり補助金ですが、ようやく公募が開始されました。
今年は予算規模を1千億円に増額し、1件当たりの補助額も抑える(最大1000万円)形となりました。
結果として、採択される企業数も増えると考えられるため、採択率も上がるのではないかと思います。

今年のものづくり補助金の主なポイントを以下に記載しますので、ご確認ください。

概要

公募期間 平成30年4月27日(金)まで

対象案件 認定支援機関の支援を受けた中小企業・小規模事業者で、以下に取り組むもの
①革新的なサービスの創出・サービス提供プロセスの改善を行う一定の事業
②革新的な試作品開発・生産プロセスの改善を行う一定の事業

補助内容 上記の事業遂行にかかった一定の費用に対して補助金を支給(最大1,000万円)

補助上限額と補助率

去年のものづくり補助金にあった3,000万円の類型(申請の種類)はなくなり、
1,000万円および500万円の2パターンとなりました。

<29年度補正予算 ものづくり補助金 補助金額および補助率>

類型 補助上限 補助率 設備投資
企業間データ活用型 1,000万円 2/3 必要
一般型 1,000万円 1/2 必要
小規模型 500万円 1/2 試作開発等の場合は必要でない

一般型、小規模型に関しては、昨年と同様な申請内容となっています。
(補助率や加点要素などは後述のとおり異なります)

また、今年から、「企業間データ活用型」という新しい形態が加わりました。
これは、複数の事業者間でデータ連携を行って、新たな付加価値の創造や、
生産性の効率を行う複数の事業者に対して、それぞれ補助を行うものです。

 

補助率が原則1/2と減少。補助率を2/3に引き上げるために必要なことは?

一般型、小規模型の2つにおいては、
去年と比べて、原則的な補助率が2/3から1/2に下がってしまいました。
1000万円の機械を買っても、500万円しか補助金が下りないことになります。

ただし、その救済措置として、
「先端設備導入計画」又は「経営革新計画」の認定があれば、補助率が2/3に引き上げられます。

※先端設備導入計画は各市町村の認定、経営革新計画は各都道府県の認定が必要。
なお、先端設備導入計画については、現時点では申請時期や内容などは不明です。
公募期間内に何らかの情報提供があると思われます。

今年は、ものづくり補助金の申請書類に加えて、
これらの計画の認定を平行して受ける必要がありますので、十分な準備期間が必要と思われます。

なお、小規模型に応募する場合は、小規模事業者に該当すれば補助率が2/3に引き上げられます。
(上記の計画は必要ありません)

審査上の加点要素

以下の要件を満たせば、審査上の加点を受けられます。

  1. 先端設備等導入計画の認定
  2. 経営革新計画の認定 または 経営力向上計画 または地域経済けん引事業計画の承認
  3. 総賃金の1%賃上げ等に取り組む企業
  4. 小規模型に応募する小規模企業者

比較的取得しやすい経営力向上計画は、必ず取得するようにしましょう。

5年間の事業化状況報告が必要

今年の公募要領を見ると、過去にものづくり補助金を受けた事業者で、
事業化状況の報告をしていない事業者に対しては、今回応募を行っても採択しないとされています。

一時的な改善ではなく、長期的な視野で事業化を進める事業者を支援するという政府のメッセージだと思います。
ものづくり補助金の取り組みは、設備投資+継続的な事業化推進をセットで考える必要があります。

認定支援機関の支援を受けて、適切な事業化状況報告を実施することをお勧めします。

過去の採択事例を参考に

過去の採択事例を参考に、自社の補助の可能性を検討してみましょう。

大阪府中小企業団体中央会 H26,27年度ものづくり成果コーナー
https://maido-monoseika.jp/saitaku/mono_seika_26_27

まとめ

今回のものづくり補助金のポイントは以下のようになります。

  • 予算規模、補助金額・補助率からみると、昨年に比べて採択率が上がる可能性があり
  • 補助率が1/2に。補助率を2/3に引き上げるためには、追加の計画認定(先端設備導入計画など)が必要。
  • 先端設備導入計画、経営力向上計画などは加点の要素になっているためできるだけ取得する。
  • 5年間の事業化報告に注意

なお、2次公募も実施する予定ですが、開始時期、内容ともに現時点では未定です。

先端設備導入計画などの新しい計画認定など、今年もしっかりと準備をしていく必要がありますが、
これだけの規模の補助金を受けられる制度なので、積極的に利用されてはどうでしょうか?

おそらく、向こう数年はものづくり補助金による政府の投資促進の制度は続くと思われます。
今年、来年、再来年と、「毎年恒例の春先のお祭り」のような形で
社員を巻き込んで取り組まれてはいかがでしょうか?

お気軽にご相談ください

スリーウェル経営では、ものづくり補助金の申請のご支援をさせていただいております。
また、経営力向上計画の認定支援、IT活用に関したご相談なども承っております。

今回の補助金に関連すること以外でも、経営に関することならなんでもご相談ください。

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