なぜ、儲かりつづける企業は”経理”が強いのか?
儲かっている企業は、経理の土台がしっかりとできています。 経理ができていなくても、一時的に儲かっていく企業もありますが、やはり長期的に安定して儲かる企業は経理の土台がしっかりしており、必要な情報を必要なタイミングで見ることができる仕組みが整っています。
ではなぜ経理が強いと儲かるのでしょうか?
- 儲かる理由① 経理が強いと、会社の健康がわかる
- 儲かる理由② 経理が強いと、会社のお金が見える
- 儲かる理由③ 経理が強いと、会社の課題が見える
儲かる理由① 会社の健康がわかる!
人間にも元気な時とそうでないときがあるように、会社にも健康の良し悪しがあります。業績が良いとき、悪いとき、様々です。人間も定期的に健康診断を受けているように、会社も状況を把握する仕組みが必要です。それが経理です。
日々の取引をしっかりともれなく集計して、総合的な状態として損益や資産負債の状況を取りまとめる。会社の数値は会社の日々の取り組みの結果です。
会社においても、人間と同じように健康によい行いをし続ければ、その結果が診断結果に表れます。逆に結果数値が悪ければ、何か健康に良くない行動が積み重なったのかもしれません。
大事なのは定期的にその結果数値を見て、会社の健康に異常がないかをチェックし、何か問題があれば早期に手を打つことです。会社の健康には、外部の環境、社員、仕入先、お客様などより多くの要因が関係するため一見してわかりにくいですが、その内容を一つ一つ分析して、悪いところを取り除いていくことが重要です。
経理が強い会社は、会社の日々の取引を経営数値に集めるまでの仕組みがしっかりとできています。その仕組みができていれば、最終的な経営数値から日々の取引に遡って、悪い箇所を探すことができる仕組みがあるといえます。
健康で居続けるには、経理の土台をしっかりと作ることが会社にとっては重要なのです。
儲かる理由② 会社のお金が見える
「今月売上良くなかったけど、来月の支払いは大丈夫かなぁ」
「社員にボーナスはいくら払ってあげられるのだろう・・」
「新しい設備をリースしたいけど、毎月のお金は大丈夫なのだろうか・・」
会社経営している以上、お金の悩みは尽きません。
会社に今どれくらいお金があるのかは、通帳を見れば把握することができます。では来月の残高をどの程度予測できるでしょうか?
日々の入出金を基に来月の残高を自動的に予測してくれる通帳サービスがあればよいですが、現時点ではありませんし、あったとしてもいざお金が払えなかったときに責任はとってくれません。自分で把握するしかないのです。
今時点の残高がいくらで、来月の入金や出金の見込みがいくらあるのか。その差引で来月に必要な資金や来月の残高が見えてくるのです。
これもしっかりと経理の土台を集計し、入金や支払の情報を帳簿に記帳しているからこそ、足元の資金繰りが見えてきます。
資金繰りが見えて、お金に関する不安がなくなれば、経営に集中することができます。お金が残る会社にはお金の流れを記録して、資金繰りに活かせる土台があるのです。
儲かる理由③ 会社の課題が見える
経理をしっかりと行うことにより、会社の健康状態を数値で把握できるようになります。だたし、健康状態は把握するだけでは、何も改善しません。
良くなった/悪くなった原因を考えて、改善するための行動を起こす必要があります。
会社においては、その原因は簡単にはわからないことが多く、会社の数値からその原因を読み解くのは、専門家のアドバイスを受けながら根気よく分析を続けることが必要となります。
- 売上であればどの商品の売り上げが低かったのか。
- その商品の過去数年のトレンドは下がってきているのか。
- 今回突発的に下がったのか。取引先からの評判はどうか?
さまざまな原因が考えられます。その中でも一番原因となりそうなものを、取引のデータや現場の状況などから検証して、本来会社が手を打つべき具体的な課題を見つけることが重要です。これは数値でビジネスの状況を記録しているからこそできることであるといえます。
会社の今がわかれば将来が見える!
不況でも安定的に利益を上げている会社は例外なく、将来の経営計画があります。とある会計事務所の調査によると、経営計画を作成している中小企業の約7割は黒字であるとの結果もあります。それくらい、将来計画を作って、そこに向けて日々小さな改善をしながら進んでいくことが重要だといえます。
経理を強くして、会社の数値を読み取り、会社の実力が把握できるようになると、その数値を基に会社の将来を数値で描くことができます。
経営者や従業員皆様のかなえたい夢のカタチを数値に落とし込み、現実からどれだけ何を良くしていけばその夢に近づけるのかを数値で計画を立てます。
数値を基にした計画を作ることにより、実績数値を比較することができます。現時点の数値を比べることにより、課題点がより明確になり、計画の実現する確率が大きく上がります。強い会社には経営計画があります。
最後は継続する仕組みづくり。
経営計画を立てるだけでは絵に描いた餅になります。
計画を立てたときに、検討した課題は、一回対応を打つだけでは効果は一時的にとどまります。また、大抵は対応策を実施したことで満足して、効果の検証までいきません。
計画は簡単には実現しません。計画を実現するにあたって、うまくいくこと、うまくいかないこと様々な試行錯誤を通じて実現していくものだと思います。その中でもモチベーションを切らさずに、計画を実現するためには、継続する仕組みが重要になってきます。
- 毎月会社の結果となる経営数値を確認する仕組み(=経理の土台作り。業務改善)
- 数値を基に将来の計画を立てる(修正する)仕組み(経営計画の作成)
- 計画との差異を分析して、原因を検証し、対応策を打つ。
そして、その実行結果を数値で検証する仕組み(=経営会計支援)
私たちスリーウェル経営は、業績が良いときも/悪いときも、ともに経営課題に向き合い、経営者や従業員の皆様の夢をかなえるためのパートナーでありたいと思います。
税務の基本となる経理業務の土台作りや業務改善、複数の金融機関と連携した資金繰り、資金調達支援、また、継続的に将来計画を実現するまでの計画立案、経営会計支援による継続サポートまで。
すべての局面においてお力になれると思います。
経営支援