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所長コラム Vol.25『物価・モノの価値を上げていこう』

2020.08.03


メルカリで僕のサイン本を発見

フリマサイト『メルカリ』でちょくちょく買い物をしています。
メルカリは、個人で使わなくなったもの(服や本や小物など)を手軽に売買できるサイト(アプリ)です。
買い物ついでに、『エゴサーチ』(←芸能人なんかが自分の事をネットで調べる事)をしていると、発見しました!

前回amazonでも自分のサイン本を発見し、その商品を自分で買い取ったんですが、
(以前の所長コラムVol.8でもご紹介)
次はメルカリでサイン本が出ないかなぁ?と思って常々チェックしていました。
私の著書『税理士が教える起業・会社経営Q&A』サインの写真まで載っています。

誰やねん?!僕のサインを売ったやつは?
という事より、

なんでやねん!? 300円!!

サインはただの落書き扱いで商品価値を下げています(苦笑)

このメルカリのサイトを見ていると、いろんな出品者のコメントに、
やたらと『値下げできませんか?』と書き込む人がいます。
1500円とか数百円のものまで。

『買う気ないやろー』『嫌がらせやん』『値下げさせたいだけの自己満足やろー』
『割り込んでそれより高く買ったろうかな。(少額のものに限る)』と思ったりします。

値下げ・デフレでいいのか?

物価・モノの価値を上げていこう

ここでいうモノはサービス(タダにせいっていう意味のサービスではなく、
役務の提供という意味でのサービス)も含みます。
価格競争でどんどんモノの値段は下がってきています。
我々消費者としてはありがたいですが、
この将来を見据えて果たしてそれでいいのか?
デフレ、デフレで日本の経済はどうなるのか?
我々がモノを買うときに値段が安いとそれは嬉しいですが、
安くなるためには、その裏にはいろんな要因があって、安いという事は利益が少ないので、
その提供側はいろいろ無理をしていることが多いです。
それが原因でリストラに繋がったり、サービス残業などにもつながったりもします。
あまり無理を続けて、その先に企業がつぶれちゃったら元も子もありません。
この商品がなくなるくらいやったら、この味が食べれなくなるんやったら、そこまで安くなくてもよかったのに。
なんて思っても「後の祭り」です。

そして今、またコロナの感染者がまた増えてきました。
こういうとすぐ「緊急事態宣言を出すべき」なんて簡単に言い出す人がいます。
(特に無責任なテレビのコメンテーター)
一般人の気持ちはわからなくもないですが、緊急事態宣言を出すべきという人は、
前回の宣言時に、自粛中でも給料が下がってない、
経済的なダメージを実感してなかった人たちが多いのではないでしょうか。
前回の緊急事態宣言と過度な自粛により、飲食業、観光業、イベント業をはじめ多くの業種がダメージを受けています。
ダメージを受けている企業は、過去の貯えから、また借金などして、なんとか従業員にお給料を出し続けているのが現状です。

ソーシャルディスタンス支援

そんな中、もう一回緊急事態宣言が出て、自粛なんていいだしたら、経済はボロボロになります。
リストラ・連鎖倒産の嵐が吹き荒れるかもしれません
(そうならないためにも、国は借入の金利を優遇したりして、
なんとか潰さない対策をしてくれていますが)
あの大好きだったあの店のあの味をもう食べれなくなるかもしれません。

そして、追い打ちをかけるようにでてきたのが、「ソーシャルディスタンス」

先日プロレスの大会も大阪城ホールで、
左右2席づつ席をあけて、収容人数も3分の1に抑えて客を入れての興行を再開しました。
同じ興行をして、同じクオリティの試合で、観客動員は3分の1に制限。
チケット売上が3分の1で興業が成り立つのか?
我々お客さんも、その分チケット代が高くなってもそれはしょうがないと思います。

飲食店もそうです。
ソーシャルディスタンスで、席に間隔をあけて、客数が減るならば、店の維持費を考えると、食事代は高くなってもしょうがないと思います。

全体的にモノの値段を上げるべきだと思いますが、
そうはいっても、周りもそうしないと、なかなか上げれないのが実情です
政府も、給付金を配るだけでなく、物価が上がるような、
多くの企業の売上・利益を底上げするような政策を実行していただき、
社会的にも物価・モノの価値が上がることについての理解を促すような風潮にもっていってもらえればと思います。
という事で、僕は『食事に行ったら、一品多く食べています。』ただの食いしん坊なだけ?いえ、『飲食店支援』です。『ソーシャルディスタンス支援』です。

ダイエットがなかなか進まない方、多く食べてしまう方、この理論・屁理屈をどうぞご自由にお使いください(笑)

いいモノにはそれ相応の価格を

長々書きましたが、先ほどの『メルカリ』の話に戻ります。
『値下げお願いします』が横行する中、本当の価値のある商品を見つけたので
僕は値上げ交渉をすることにしました!
なんと『6.6倍以上』の値上げを逆提案!
先ほどの僕のサイン本の出品者に、こちらの素性を明かさずに
『値上げお願いできませんか?サインがあるのと、ネタになるので2000円でも即買いしますよ』
とコメントしました。

そして値上げ交渉に成功し、自ら
2,000円にモノの価値を上げました!
※出品者も僕の知らない人で、この本は友人から頼まれて出品した
とのことで、僕がサインした相手は誰か判明できず。

100円あげるわ!といって友人や家族に100円渡したときに喜んでくれた時の笑顔。
それと同じ感覚で、このネタを読んだ方、聞いた方が、
『あほやな笑』と思って微笑んでくれたなら、それが20人いたら、
100円×20=2,000円の価値になると僕は思っています。それがモノの価値です。
こういう時代だからこそ、楽しみながらモノの価値を高めて景気も上げていかねばと切に思います。

(代表税理士・行政書士 酒井敏行)

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